【猫と子どもは仲良く暮らせる?】親ができる工夫と留意点~わが家の場合~

猫におやつをあげる幼児 猫と子ども
猫用おやつはふたりの架け橋

猫と小さい子どもが暮らすときに知っておきたいこと

猫は「予測できない動きや大声」が苦手

猫と暮らして7年ほど経ちますが、猫は繊細な生き物だと感じます。
わが家の茶白の猫男子(Mix8歳)も、猫あるあるですが、大きな音(声)や予測不可能な出来事は苦手です。
そんな猫と予測不可能の代名詞である幼児の相性は必ずしもよくないはずですが、最初はつかず離れずだったわが家の猫と息子も、少しずつ距離を縮め、べったりということもないですが、今では種を超えた「兄弟」のような関係に!

今日は、そんなわが家の実体験から、猫と小さい子どもが仲良く暮らせるようになるまでに、やってよかったと思う工夫と留意点をご紹介します。

親ができる工夫と留意点

子どもに「猫が好む接し方」を根気強く伝える

子どもは好奇心とエネルギーがいっぱいで、猫を追いかけることもありますし、手指のコントロールがまだうまくなかったり、接し方がわからないせいで、乱暴な手つきで猫に触ろうとすることもあります。
そんな時は、ママやパパが優しく、でも猫と子ども双方の安全のために、毅然と止めてあげましょう。

  • 「いきなり触ると猫さんが嫌がるよ。強くすると痛いよ。」
  • 「こうやって、そっと優しくなでてみようね」

子どもに一回言って聞かせただけではなかなか身につかないもの。
お手本を見せながら、手を添えて一緒に撫でてあげて、何度でも根気強く伝えることが大切です。

絵本を通して「猫マスター」に育つきっかけを作るのもおすすめ

生まれた時から猫と暮らしていると、自然と猫好きに育つのか、息子はかわいい猫の絵本に目がありません。
特に、『ねこのずかん』(大森裕子著/今泉忠明監修。2019年4月刊。白泉社)は、絵がリアルでかわいいので、息子のお気に入りの一冊です。猫の生態が面白く、詳しく載っている図鑑絵本で、「ねこご」や「ねことともだちになるには?」といったページもあって、これを熟読すれば、いずれは猫マスターになれそうだな〜と思います。
このように、絵本を通して、子どもが猫の生態を楽しく学ぶきっかけを作るのもおすすめです。

親自身が猫に優しく接すること

子どもは親を本当によく見ていますよね。
つい先日、わが家でも、両手がふさがっていた私がうっかり冷蔵庫を足で閉めたら、見ていた息子にしっかり真似されてしまいました(気が抜けないですね…汗)。

子どもは良いことも良くないことも親の背中から日々学んでいます。そこから考えると、猫とこんな風に接してほしいと思う姿を、親自身が実践して見せてあげることが、実は何よりも大切な気がしていて、わが家でも気をつけています。「猫も家族だから大切にするんだよ」というメッセージは、ぜひ行動で伝えていきましょう!

猫が安心できる環境を整える

猫の心理的安全性を守る

子どもが生まれてしばらくは、ゆとりが全くない日々が続くと思います。私もそうでした…。
でも、猫がすり寄ってきたら、いつもとはいかなくても、余裕があるときだけでも、優しく名前を呼んで、「今日もかわいいね。大好きだよ。」と気持ちを込めて言葉をかけて、ひと撫でしてあげられるといいですよね。
猫も、言葉は通じなくても、言葉に込められた愛情は感じ取れているような気がします。

また、わが家では、上述のように、猫が嫌がりそうな接し方を子どもがしたら、すぐに親が間に入るようにして、家族の一員である猫になるべく嫌な思いをさせないように気をつけていました。
が、ときには、仲裁が間に合わず、乱暴に触ろうとする息子に猫がしつけの猫パンチをお見舞いすることも。当然、息子はギャン泣きですが、親である私たちは、一方の肩をもつことはしないように心がけていました。

  • 「痛かったね。びっくりしたね」と息子を慰めつつも、
  • 「にゃんにゃも強く触られて痛かったから、やめてって言ったんだよ」と猫の反応の理由を説明し、相手が嫌なことはしてはいけないということを学んでもらう機会にしていました。

私たち親がそのような接し方を気を付けることで、猫も安心感があったのか、拗ねて息子のことを嫌ったりする様子もなかったのはよかったなと思います。

猫が子どもから離れて落ち着ける場所をいくつか用意する

とはいえ、子どものパワーが有り余っていたり、大きい音を出すときなど、猫がいっとき子どもと離れたいときも当然出てくるので、猫だけの安全なスペースも用意しておいてあげると安心です。

猫専用のお部屋を確保できたらいいですが、45平米2DKのわが家では難しい…。

その代わり、猫をお迎えした当初からずっと使っている、大きめの3段ケージがここでも役立ちました。重たく頑丈なケージなので、幼児が倒すことはできませんし、猫が3段目に上れば、息子には手が届きません。

また、わが家の猫は人間の食べ物にも興味を示すタイプなのですが、猫に食事を狙われながらでは、幼い子は落ち着いて食べられません。そんな時も食事の間だけ猫にケージに入ってもらうことができたりするので、狭いおうちで小さい子どものお世話をする猫飼いさんにとって、ケージはとにかく重宝するアイテムです。

ケージの中の寝床でくつろぐ猫
ケージの寝床でくつろぐ猫さん

成長とともに変わる、子どもと猫の関係

猫のお世話を子どもに少しずつ任せてみる

猫のトイレ掃除や水の交換、ブラッシングなど、親が猫のお世話をしている様子を見るうち、子どもが自分でやりたいと言い出したらチャンスです。

大人がやったほうが早いし、確実なので、「だいじょうぶ、だいじょうぶ。ママがやるから」と言いたくなりますが、責任感や思いやりが育つ種を蒔くつもりで、そこはぐっと我慢。

時間があるときでいいので、やり方を実演しながら、簡単なお世話を子どもに少しずつ任せてみましょう。

スコップからウンチが転がって落ちちゃったとしても。水皿を斜めにしちゃって水がこぼれちゃったとしても。大丈夫、大丈夫、失敗しても、トライできたことが素晴らしい!
失敗したとしても、お手伝いしてくれてありがとうってほめてあげてください。きっと嬉しそうにして、お手伝いのモチベーションもアップすること請け合いです。

もうすぐ5歳になる息子も、今年に入ってから、猫トイレの掃除や水の取り換え、ブラッシングを積極的に手伝ってくれることが増え、助かっています。猫もご飯などのお世話をしてくれる人間には心を開きやすいようで、お世話のお手伝いをきっかけに、さらにふたりの距離が縮まったように思います。

猫トイレの掃除をする4歳児
猫トイレの掃除もさまになってきた息子

わが家の現在の到達点

うちの猫は、息子を弟、自分は息子の教育係と思っている節があります。姿が見えないなと思ったら、息子が遊んでいるのをそばで静かに見守っていることも多いです。

親としても、そんな光景をみると、子どもと猫が「お互いを家族」として認め合っているように見えて、微笑ましく感じています。

リビングで遊ぶ小さい子を見守る飼い猫
息子の教育係のように、そばで見守ってくれています

まとめ|猫も子どもも幸せを感じられる暮らしを!

ここまで、小さい子どもと猫が一緒に暮らす際の工夫や留意点を、わが家の実例を踏まえてご紹介してきましたが、一つ一つは決して難しいことではありません。

  • 子どもに「猫に優しい接し方」を実演して見せたり、絵本などを通じて伝える
  • 親が猫を大切にする姿を見せる
  • 猫が安心できる環境を整える
  • 成長に合わせて子どもにお世話を任せてみる

もちろん、猫にも人にも、個性があり、相性や心地いい距離感がそれぞれあるので、無理は禁物。
でも、猫も子どもも、同じ家族の一員。お互い快適に、幸せを感じられる暮らしができたらいいですよね。
気負わず、愛猫とお子様の性格や様子をよく見ながら取り組んでみてください。
わが家も、小さな生き物にも優しい子に育ってくれたらいいなと思っているので、引き続き、上記工夫を続けていきたいと思います!

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